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白髪・薄毛、頻尿、疲れやすい、の原因は腎虚だった⁉

アラフォー、アラフィー世代のお悩みの一つ白髪・薄毛の原因は、中国医学(中国の伝統医学)から見れば、

腎虚が原因になります。腎虚って耳慣れない言葉ですが、ご存じですか?

 

腎虚になると、白髪や薄毛になっていくだけでなく、体や心にもいろいろな悪影響がでてきます。

私自身、腎虚になるとでる症状がどれもあてはまるのでショックでした。

 

きょうは、腎虚について紹介します。

 

1.そもそも腎虚って何だろう

2.腎虚を防ぐ(腎を弱らせない)ためにできること

3.腎虚を防ぐ漢方薬

  

1.そもそも腎虚って何だろう

腎虚ってあまり聞いたことのない言葉です。私は最初、腎臓が弱るって事かなと思いました。

中国医学では、本来の腎臓の働きだけでない解釈をしているのです。

 

中国医学では、臓器を肝(かん)・心(しん)・脾(ひ)・肺(はい)・腎(じん)の5つに分けています。

それぞれの働きを簡単に説明してみます。

 

肝(かん)には、体全体にエネルギーを送る働きと使わない血液を貯めておく働きがあります。

エネルギーを送る働きが弱くなると、肩こり、頭痛、胃の不快感や痛み、便秘の症状がでてきます。

血液を貯める働きが弱まると、めまい、立ちくらみ、貧血、肌や髪のかさつきが起きます。

 

更に肝が弱ってくると目に現れます。目の充血や目の奥の痛み、視力低下や加齢による白内障や黄斑の

眼病も、肝の血液を貯める力の衰えによるとされています。

 

 

心(しん)は、血液を送り出すポンプの役目を担っています。動悸、息切れ、血行不良は、心が弱っている

ときに出る症状です。精神活動をコントロールするので、不眠や不安感などの神経症状にも関係しています。

 

脾(ひ)は、水分の消化・固形物の運搬が担当です。血の栄養や津液と呼ばれる水分は、生命活動の源と

なっています。脾の働きが鈍ると、疲れやすい、やる気が出ない、消化不良、体がむくむ、食後に眠くなる

などの症状が出ます。

 

肺(はい)は、健やかな呼吸を担当しています。咳・痰・鼻水・ぜんそくなどの鼻やのどの病気は、肺が

弱っている時にでる症状です。肺のバリア機能が弱まることで、ウィルスや細菌に感染しやすくなったり、

花粉症などのアレルギーが出やすくなったりします。

 

 

今回のテーマの腎(じん)は、老化と関係が深い臓器と言われています。中国医学では、先天的なエネル

ギーを蓄えている臓器なのです。人間は、腎に蓄えられているエネルギーを使い、成長、成熟、老化の過

程をたどり、エネルギーを使い果たしたとき死が訪れると考えられています。

 

腎に蓄えられているエネルギーは腎精と呼ばれ、加齢によって減るだけでなく、食事や生活の不摂生でも

減ってしまいます。減っていく腎精を上手に保っていくことで、若くいられるのです。

 

腎精の変化は、男性なら8の倍数の年齢(8・16・24・32・40…)女性なら7の倍数の年齢

(7・14・21・28・35…)に現れるとされています。

 

疲れが抜けにくくなった、下半身が冷えやすい、夜間にトイレに行く、髪のボリュームがなくなり、

白髪が増えたなどは、腎が弱ってきた証拠です。

 

2.腎虚を防ぐ(腎を弱らせない)ためにできること

腎は、生殖器の働きにも関わりがあります。女性で閉経が早い人は、中国医学では腎が弱い人、

老化が早い人となるそうです。

 

腎は他に泌尿器とも関係していて、頻尿、尿漏れ、夜中のトイレの回数が増えるのも腎の働きが

弱くなったせいだと言われています。歯や骨が弱くなるのも、腎が弱くなったからです。

 

ここで、大阪大学大学院医学研究科の「先進融合医学共同研究講座」の一部を紹介します。

 現在、日本は超高齢社会を迎え介護の対策が急務となっています。その中で、介護前段階を

意味する「フレイル」という概念が提唱されています。「サルコペニア」は、加齢に伴う

筋力の低下・筋肉量の減少を意味し、寝たきりを引き起こす重要な因子として注目されています。

漢方医学では、人の生命エネルギーを腎気と呼び、老化に伴う骨粗鬆症、脱毛、腰痛などの症状は

腎気が減少した状態、腎虚と考え、牛車腎気丸 (ごしゃじんきがん)などの補腎薬が用いられてきま

した。

 

健康な状態と介護が必要となる状態の中間時点であるフレイル、体の機能の低下や認知機能の低下が

見られるフレイル。骨格筋力、骨格筋量の低下状態であるサルコペニアとフレイルの原因も腎虚だと

わかりました。

 

 

では、私たちにもできる食生活から腎虚を防ぐ食物について紹介します。

坂口珠未先生は、「先天的な腎の力が弱かったとしても、おなかを大切にして、消化に負担のかから

ない食事を心がけて気や血を作れるようにすれば、間接的に腎精をチャージすることができます。」

と言っています。

 

山芋 腎・脾に効果あり

山のうなぎと言われてきた山芋は、腎精をチャージできる食材です。手に入りやすい長芋より

大和芋や自然薯の方が滋養強壮成分が多く含まれています。

 

また、山芋に含まれる「ジオスゲニン」という成分に、アルツハイマー病の症状を改善する

働きがあるそうです。

 

海藻

昆布やわかめなどは、腎精を充電する働きがあります。漢方では、利尿作用やしこりをやわらかくする

働きがあり、むくみをとる、できものの治療に使われています。

 

海藻に含まれるフコダインは、育毛に良いとされています。水溶性食物繊維が豊富なので、血糖値の

上昇を抑制したり、中性脂肪の吸収を抑える効果があります。

 

ナッツ

中国医学では、ナッツは小さな実に大きく成長するエネルギーが秘められていると言われています。

手に入りやすいナッツには、くるみ、アーモンド、黒ごまがあります。

 

中でもくるみは、ビタミン、ミネラル、ビタミンE、α-リノレン酸が豊富で、アンチエイジング効果

あるとされています。

 

クコ(ゴジベリー)

クコはスーパーフードと呼ばれていて、タンパク質、抗酸化物質、必須アミノ酸、ビタミン、ミネラル

が含まれています。

 

体の酸化を防ぐだけでなく、加齢に伴う目の病気の予防に効果があります。

 

牡蠣を代表とする魚介類

牡蠣、あさり、しじみ、いか、たこ、ホタテは、腎精をチャージできます。

体に栄養を与える血液や潤いを与える体液を増やす働きがあります。

 

牡蠣は最強の腎精チャージ、精力強化剤です。ホタテには、保湿と血圧降下、シジミは肝臓や胆嚢を守り

疲労回復効果あり。タウリン、アミノ酸を含むたこやいかにも疲労回復効果があります。

 

3.腎虚を防ぐ漢方薬

40代以降の方のための腎虚を防ぐ漢方薬を紹介します。補腎薬と言って、腎をサポートして老化による

不調を緩和してくれます。直接、白髪や薄毛に効くわけではありませんが、効果はでてきます。

 

八味地黄丸

頻尿、かすみ目、下肢痛がある方に


 

牛車腎気丸

体力中等度以下で、疲れやすくて、四肢が冷えやすく尿量減少し、むくみがある方に

 

 

六味地黄丸

体力中等度以下で、疲れやすくて尿量減少又は多尿、手足のほてりがある方に

 

 

参考文献

「老いない体をつくる中国医学入門」 阪口珠未

 

大阪大学大学院医学研究科「先進融合医学共同研究講座」

http://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/kanpou/aboutsensin/research/research006.html